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2020年04月1日ブログ
4月18日は『お香の日』です。
日本で「お香」が用いられるようになったのは、飛鳥時代のこと。仏教伝来の頃に様々な仏教儀礼とともに大陸から伝えられたと考えられています。お香に関する最も古い記述は「日本書紀」に見られます。これによると、推古天皇の595年に
「ひと抱えもある大きな沈水香木が淡路島に漂着し、島人がそれと知らずかまどに入れて薪とともに燃やしたところ、
その煙が遠くまで薫り、これを不思議なこととしてこの木を朝廷に献上した」とあります。これが4月の出来事。
そして、「香」という漢字分解すると「一」+「十」+「八」+「日」に分けられます。つなげると一十八日→18日
となるため、日本書紀の4月と合わせて「4月18日」を「お香の日」として、全国薫物線香組合協議会が1992年に制定しました。
お香が持つ天然由来の香りは、香りそのものを楽しむだけではなく、部屋の気になる臭いを消してくれる効果もあります。自分の好みの香りのお香をたいて、心地よい空間を楽しみたいですね。
また、お香にはリラックス効果があります。かぐわしい香りをかぎ、ゆらめく煙を見つめることで、心を落ち着かせて深い癒しがもらされます。
音楽鑑賞やヨガ、晩酌のひとときなどのリラックスタイムや、仕事や趣味に集中したい時にいかがでしょうか。就寝前に寝室でたくことで安眠と清々しい目覚めも期待できますよ。
お香には、大きくわけて「火をつけるタイプ」「温めるタイプ」「常温で香るタイプ」の3つのタイプがあります。
最も一般的な「火をつけるタイプ」にも「スティック型」「コーン型」「渦巻き型」などがあり、それぞれ香りの広がり方や燃焼時間が異なるので、シーンに合わせて使い分けましょう。
直接火をつけるのではなく間接的に温めて香を広げる「温めるタイプ」なら、煙の苦手な人にも大丈夫。
匂い袋などの「常温で香るタイプ」はバッグに忍ばせて持ち歩いたり、抽斗に入れて衣類などへの移り香を楽しむこともできます。
さらに、魔除けや除霊といったスピリチュアルなシーンで古くから活用されていたお香には、開運効果や浄化作用があると言われています。
コロナウィルス関連で様々なストレスや不安を抱えている今こそ、お香を楽しむのにふさわしい時なのかもしれませんね。