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2018年07月5日ブログ
『土用丑の日』にウナギを食べるという習慣は、夏にウナギが売れず「なんとかならないか」とウナギ屋から相談を受けた幕末の天才・平賀源内が考案した営業戦略が始まりだったという説は有名ですが、今では夏の風物詩としてすっかりイベント化しており、その日が近くなると誰もがウナギを食べたくなってしまいますね。
「土用」とは、立春/立夏/立秋/立冬の前の約18日間、つまり各季節の最後に年4回あるのですが、ウナギ効果で「夏土用」が最も有名です。そして「丑の日」は12日毎にまわってくるので、年によっては『土用の丑の日』は2度あるわけです。
2度目の丑の日を「二の丑」と呼びます。今年は2回あり、7月20日と8月1日になります。
もともと夏の土用は丑の日に「う」のつくものや黒いものを食べると良いと言われていました。ビタミンAやB群、DHA、EPA、ミネラルなどが豊富なウナギは、夏バテ解消や疲労回復以外にも脳卒中やガンの予防効果、美容効果もあり、理想的な健康食品なのです。
ウナギ料理と言えば「蒲焼き」が一般的ですが、この名の由来は、元々胴切りにしたものを串に刺して丸焼きにしていた形が「蒲の穂」と似ていたからだそうです。その後、開いてから焼くようになりましたが、江戸では切腹を連想する腹開きは嫌われて背開きをするようになり、逆に商人文化の上方では「腹を割って話せるように」と腹開きにしたのです。
市販の蒲焼きをそのまま頂いても勿論美味しいですが、クックパッド(https://cookpad.com/)などを参考に、ひと手間加えてみるのもいいですね。洋風にアレンジしたり、お酒のオシャレな肴にしてみたり、是非楽しんでみてください。
ちなみに、春の土用は戌の日に「い」のつくものや白いもの、秋の土用は辰の日に「た」のつくものや青いもの、冬の土用には未の日に「ひ」のつくものや赤いものを食べると良いそうですよ。