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2013年02月1日ブログ
2月11日は『建国記念の日』。「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として1966(昭和41)年に国民の祝日とされました。
この日は873(明治5)年から1948(昭和23)年までは「紀元節」といい、全国の神社で盛大に祭事が催されていました。
紀元節とは、初代天皇・神武天皇が即位した日を日本の紀元(歴史が始まる最初の年)としたもので、日本書紀に記述された即位の日(辛酉(かのととり)元旦)を新暦に換算すると2月11日になったわけです。
しかし戦後、皇室や神道と関係が深い等の理由から、GHQにより紀元節は廃止されました。1951(昭和26)年頃から紀元節復活の動きが見られたのですが、憲法違反として反対する野党や有識者の声も強く、9回の議案提出・廃案を経てようやく「建国記念の日」として国民の祝日に認められました。日付についても多くの議論がありましたが、日本のように長い年月をかけてできた国家の生まれた日が伝説的であるのは致し方なく、国民の多くがその伝説を知っていれば、それが必ずしも歴史的な事実である必要はないという考えによって、結局は旧来の紀元節と同じ日付に落ち着いたようです。したがって「建国記念の日」が「建国記念日」でないのは、史実に基づく建国の日とは関係なく、建国されたという事実そのものを記念する日であるという考えによるものです。
現在建国記念の日にはあまり行事などは催されていませんが、いにしえの歴史に思いを馳せ、そしてこれからの発展を考える日として、この祝日を過ごしてみるものよいのではないでしょうか?