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2018年01月1日ブログ

『鏡開き』で福を呼び寄せよう

「鏡餅」は、神話の時代に天照大御神が授かった「三種の神器」のひとつ「八咫の鏡(やたかのかがみ)」をかたどったものと言われています。これをお正月に年神様にお供えをすることにより、鏡餅には年神様の魂が宿っているとされます。
松の内が過ぎたらお雑煮やお汁粉などにして鏡餅を食べることでその力や福を授けてもらい、一年間の無病息災を願うのが『鏡開き』です。松の内を1月7日までとする関東では11日に、関西など松の内を15日とする地方では15日または20日に鏡開きを行うことが多いようです。

もともと鏡開きはお正月に一区切りをつけ、仕事始めをする日でした。商家では「蔵開き」、農家では「鍬始め」が行われ、武家では「具足開き(ぐそくびらき)」が行われました。具足開きでは、甲冑に供えた「具足餅」を下げて雑煮にして食べることを「刃柄(はつか)を祝う」と言いました。女性たちは、鏡台に供えた鏡餅を「初顔祝う」として、雑煮にして食べたということです。当時は「二十日正月」といって、20日に鏡開きを行っていたので、「二十日」にかけていたのですね。しかし、江戸時代の三代将軍・徳川家光が4月20日に亡くなったため、関東では月命日の20日を忌日とし、鏡開きを11日に行うようになり、それに合わせて松の内も7日に変更されました。ところが、関西ではこの風習が広まらず、松の内は15日のままとなったのです。

最近では、中に切り餅が入ったパックの鏡餅を購入する家庭が多いかと思いますが、昔ながらの鏡餅は、開き方にマナーがあります。神様が宿っている鏡餅を刃物で切り分けるのは厳禁です。そこで木槌を使って細かくすることになったのですが、「割る」という言葉も縁起が悪いため、末広がりを意味する「開く」を用いるようになったそうです。「パックを開くから鏡開き」などと子どもたちが勘違いしないように、その由来や意味をしっかり伝えていきたいものですね。

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