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2013年08月1日ブログ

吉田の火祭り

大きな松明を燃やし、街中が火の海のようになることで有名な『吉田の火祭り』は、夏の富士山の山仕舞いのお祭りとして毎年8月26日・27日におこなわれる北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の両社のお祭りです。

静岡県島田の「帯祭り」、愛知県国府宮の「裸祭り」と並んで「日本三奇祭」の一つに数えられ、昨年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。

松明を燃やすようになった起源についてはいくつかの伝説が残されていますが、400年以上の歴史を誇る伝統のお祭りです。

26日の「鎮火祭」は、大神輿と御影(赤富士を模した「お山さん」と呼ばれる重さ1トンの神輿)の2基の神輿が浅間神社を午後出発し、街中を練り歩いた後、夕方御旅所に安置されると、高さ3メートル・直径80センチメートルの筍形にしつらえた70本以上の大松明と氏子の家毎に井桁に組まれた松明に一斉に火が点されます。上吉田の町は火の海と化し、深夜まで賑わいます。それでもその火で火事になったことはないそうで、そのため松明の消し炭を持ち帰ると火除けのまじないになると信じられています。

翌27日は御旅所から神社本宮に神輿を納めます。すすきの玉串を持った氏子を従えて高天原を七周するので、「すすき祭り」とも言われます。クライマックスでは御影は三度地面に打ち落とされます。これには火山活動を鎮めるという意味が込められているとのことです。

この祭りが終ると、富士山麓は短い夏を終え、秋を迎えます。富士山が世界文化遺産に登録され、例年以上に富士登山を楽しむ人が増えているこの夏、どうか無事にシーズンを終えられるよう祈るばかりです。

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