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2013年10月1日ブログ

神宮式年遷宮

日本人の心のふるさと・伊勢神宮。
20年に一度、正殿(しょうでん)を始め 御垣内(みかきうち)のお建物全てを建て替えし、さらに殿内の 御装束(おんしょうぞく)や神宝を新調して、神さまにお遷りいただく『神宮式年遷宮』。
第62回目となる今回の式年遷宮のクライマックスである遷御(せんぎょ)が今月2日(内宮)と5日(外宮)に執り行われます。
「式年」とは定められた年という意味で、なぜ20年なのかについては様々な説があって定かではありませんが、伊勢神宮には常に新しくありつづける「常若(とこわか)」という思想があり、式年遷宮はそれを象徴しているのです。
第1回の式年遷宮が行われたのは690年、持統天皇の時代です。以来1300年以上もの永い間、戦国時代に一時期中断や延期があったものの、建物の様式や装束の色形、祭典の形式などの全てが古式のままに伝えられてきました。
遷宮行事は、山口祭、木本祭に始まり遷御、奉幣、御神楽に至るまで、8年の歳月をかけて30に及ぶ祭典・行事が行われます。
その内、神領民である伊勢市民を中心として国民が参加できるのは、伐採したご用材を運び入れる「御木曳行事(おきひきぎょうじ)」(遷宮の7年前)と、五十鈴川で拾い集めた白い石を御正殿の周囲に敷き詰める「お白石持行事(おしらいしもちぎょうじ)」(遷宮の2ヶ月前)だけで、特にお白石持行事は、遷御後には絶対に立ち入ることのできない正殿の近くまで入ることができる唯一の機会となります。
遷宮には、約13000本もの檜が使われますが、それまで用いられてきたご用材もそのまま破棄されるのではなく、解体されて全国の神社などに譲り渡され、社殿の修理や再建に利用されます。内宮・外宮の正殿の屋根を支える2本の棟持柱(むなもちばしら)は、それぞれ宇治橋の内側と外側の鳥居になり、さらにその20年後には内側の鳥居は鈴鹿市の関の追分に、外側の鳥居は桑名の七里の渡しに設置されます。
昨年 外宮の勾玉池のほとりにオープンした「せんぐう館」では、神宮と式年遷宮についてわかりやすく展示されています。中でも外宮正殿東側の1/4部分を本物と同じ材料と工法で実物大に再現したものは圧巻で、一見の価値有りですよ!

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