madecom times
2015年12月1日ブログ
大晦日の深夜、「除夜の鐘」が響き始めると、今年もいよいよ終わりだな…と実感しますね。
除夜の鐘は、中国から宋代に渡来した習慣と言われています。
「除」とは“古いものを捨てて新しいものを迎える”という意味で、一年の最後であり新年を迎える日となる大晦日を「除」の日=「除日」といいます。この事から「除夜」とは大晦日の夜のことをさします。
人間の煩悩の数が108であるとされているため、それを打ち払うために、除夜の鐘の回数は108回となっています。
では、なぜ煩悩の数は108なのでしょうか?
これも諸説がありますが、有名なものとしては、人間が持つ6つの感覚器官(六根)のそれぞれに好(気持ちが良い)・悪(不快)・平(どちらでもない)の3種があり、これがまた浄(清らか)・染(けがれ)の2種に分かれ、さらに、前世・今世・来世の3つの時間が関わって、6×3×2×3=108となる説があります。
けれども、108というのは“とても多い”ことを表す数で、実は必ずしも煩悩の数が決まっているわけではないとも言われます。
大晦日の晩に撞かれるのは107回で、残りの1回は新年になってから撞くというのが一般的なようです。
では皆様、少し早いですが、煩悩を祓って良いお年をお迎えくださいね。