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2016年02月1日ブログ

『立春』と『春一番』

「春が立つ」と書いて『立春』。二十四節気のはじめの節で、今年は2月4日です。
「立」という漢字には「これから動き始める」という意味があり、つまり立春は、「春が動き始める日」ということですね。
旧暦では、立春から新しい年が始まり、元日は立春とほぼ重なっていました。今もお正月に「新春」や「迎春」などの表現を使うのはその名残りです。
ただし、二十四節気は太陽の動き、元日は月の動きで決められているため、必ずしも立春=元日になるわけではありません。ですので、お正月の前に立春を迎えることもあり、これを「年内立春」といいます。
逆に、お正月を迎えた後に立春が来る場合を「新年立春」といいます。
そして、約30年に1回の割合で、旧暦の1月1日と立春が重なる年があるのですが、これは「朔旦立春(さくたんりっしゅん)」と呼ばれ、非常に縁起のいい日とされています。近年では、1992年が朔旦立春でした。次回の朔旦立春は2038年になります。
立春の日に、禅宗のお寺では門に「立春大吉」と書いたお札を貼る習慣があります。この文字は縦書きすると左右対称になり、表から見ても裏から見ても「立春大吉」と読むことができ、一年間災難に遭わないという厄除けのおまじないです。入ってきた鬼が振り返ってこの紙を裏から読んで“まだ入っていない”と勘違いし、逆戻りして出ていくからだそうです。
また、この時期に吹く『春一番』は、1859年2月13日、長崎県壱岐の漁船が突風にあおられて転覆して53人が犠牲になった事故以降、漁師たちが春先におこる南風の突風を伴った嵐を「春一」「春一番」と呼ぶようになったのが起源と言われています。
気象庁の定義では「立春から春分までの間で、日本海で低気圧が発達し、初めて南寄りの強風(秒速8m以上)が吹き、気温が上昇する現象」となっています。「立春から春分まで」の期間から1日でも外れてしまうと、その他の条件を満たしていても「春一番」とは認められません。このため、東海地方では、過去10年間のうち春一番が観測されたのは4回のみです。果たして、今年は?

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