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2016年03月1日ブログ

ひし餅

3月3日は「ひなまつり」。
ひなまつりと言えば、思い浮かぶのは「白酒」「ひなあられ」そして『ひし餅』。
ひなまつりの原点は、古代中国の「上巳節」言われています。上巳(じょうし/じょうみ)とは旧暦3月の最初の巳の日こと。
もともとは女の子のお祭りではなく、春を寿ぎ、生命の始まりの場所になる川に入って身を清めて無病息災を願う厄祓い行事でした。その時に母子草(ははこぐさ)を入れたお餅を食べる習慣がありました。
それが日本に伝わると、「母と子をついてお餅にするのは縁起が悪い」ということで、代わりにヨモギを使うようになります。ヨモギは香りが強く、厄除けの効果があると言われています。
ひし形になったのは江戸時代初期のこと。この形になった理由には、宮中で食べられていた菱葩餅(ひしはなびらもち)の影響を受けたという説、心臓の形を表しているという説、水草のヒシの実を模したという説など諸説あり、定かではありません。
また、その頃のひし餅は白と緑の2色だったようです。白の餅には血圧を下げるというヒシの実が入り、子孫繁栄・長寿・清浄を願う気持ちが込められてます。明治時代に入ると、解毒作用があると言われるクチナシの実を加えた赤(桃)の餅が加わって、3色になります。赤には昔から魔除けの意味がありますね。
そして、この色を重ねる順番には2通りのパターンがあって、それぞれが春の情景を表しているのです。
一般的には下から緑・白・赤の順で、これは『雪の下に新芽が芽吹き、雪の上には桃の花が咲いている』様子を表現しています。
もう1つは下から白・緑・赤の順で、こちらは芽吹きが雪の上に出てきている風景です。色にも形にもこんなに深~い意味があったんですね!

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