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2019年01月3日ブログ
『おせち料理』の「せち(節)」とは、季節の変わり目にあたる祝日である「節日(せちにち)」のことをさします。
節日の中でも特に元日は別格で、現代ではお正月のために用意する料理だけを『おせち料理』といいます。
おせち料理は、ひと品ひと品におめでたい意味が込められています。
そして、その料理をお重に詰めるのは「福を重ねる」という意味があり、正式な段数は四段だそうです。
「一の重」には「祝い肴」と呼ばれる縁起の良い料理を詰めます。特に、数の子・黒豆・田作り(関西ではたたきごぼう)は「祝い肴三種」と呼ばれる重要な三品です。「二の重」にはブリやタイ、エビなど海の幸の「焼き物」、「三の重」には「酢の物」、「与の重(四は忌み数字なので使用しません)」には「煮物」が入るのが一般的です。
そんなおせち料理には、食べ方の作法があります。
まずは、おせち料理の前にお屠蘇を頂きます。
お屠蘇には一年の邪気を祓って長寿を祈る意味合いがあります。
年少者から歳の順に飲み、厄年の人は最後に飲みます。
次に、おせち料理。おせち料理は慶事用の祝い箸で頂きます。
祝い箸は両端が細くなっていますが、片方は神様のためのもので、
つまり神様と一緒に食事をするという意味になります。祝い箸には、神が宿る霊木とされる柳が使われています。
そしておせち料理を食べる順番ですが、一の重、二の重と上から順番にひと通り頂いたら、
後はお好きな順番で。また、一家の主や長老から箸をつけるという決まりもあります。
また、お雑煮は三が日の間に毎日一つずつお餅の数を増やすと、
「食い上げる」と言って縁起が良いそうですよ。
正しい作法で福を呼び込みましょう。
平成が終わり、新しい時代を迎える今年が素敵な年になりますように!