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2012年03月1日ブログ
3月14日のホワイトデーは、バレンタインデーにチョコレートを貰った男性が、お返しの贈り物をする日。
これは日本で生まれた風習で、欧米ではこのような習慣はありません。そもそもバレンタインデーに女性から男性へチョコレートを贈るのも日本独自のことですが、「頂きものにはお返しをする」という習慣のある日本では、バレンタインデーが定着してくると自然にお返しの風潮が生まれ、それに乗じたお菓子業界が新たな記念日にしようと提案したものです。
ホワイトデーの“元祖”としては、
?1973年:エイワと不二家が協力し、“ホワイトには「幸福を呼ぶ」「縁起が良い」という意味がある”と、バレンタインデーの1ヶ月後をホワイトデーと設定(讀賣新聞より)
?1977年:福岡の石村萬盛堂が「マシュマロデー」としてバレンタインのお返しにマシュマロを贈ることを提唱
?1978年:全国飴菓子工業協同組合が「ホワイトデーはキャンディーを贈る日」として決議採択
…と諸説あるものの、いずれにせよ今やその市場規模は1400億円とも言われ、日本のみならず韓国、台湾、中国の一部にも広がっています。
さて、バブルの頃には「3倍返しが常識」と言われたホワイトデーですが、2007年のオリコンモニターリサーチによると、『女性が期待するホワイトデーお返しランキング』は、
【本命】
1位:お返しは要らない(23.0%)
2位:アクセサリー(21.0%)
3位:食事(12.2%)
4位:クッキー(11.6%)
5位:その他のお菓子(6.4%)
【義理】
1位:お返しは要らない(35.2%)
2位:クッキー(33.8%)
3位:その他のお菓子(9.0%)
4位:キャンディー(6.4%)
5位:マシュマロ(4.0%)
…という、男性にとってはホッとするような結果が出ています。バレンタインデーのチョコレートは、女性にとっても贈ること自体を楽しんだり、日頃の感謝の表現手段だったりするのでしょう。
ところで、韓国にはさらにひと月後の4月14日にブラックデーというのがあるのをご存知ですか? バレンタインデーやホワイトデーに縁が無かった、恋人のいない者同士が、黒い服を着て、黒いソースのかかったチャジャンミョン(炸醤麺)を食べてお互いを励ましあうというユーモアとペーソスの漂う日だそうです。逆にこの日をきっかけに付き合い始めるカップルもいるようで、そのうち日本でも広まるかもしれませんね。