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2013年12月1日ブログ

冬至

二十四節気のひとつ『冬至』は太陽が軌道上の最も南に来るときで、北半球においては1年で最も昼が短く、夜が長くなります。夏至と比べると、日照時間の差はおよそ5時間にもなります。この日を境に翌日から日が長くなっていくため、冬至を太陽が生まれ変わる日ととらえて、太陰太陽暦(旧暦)では冬至が新年の始まる日となっていると同時に、悪いことが続いた後に幸運に向かうという意味を込めて、冬至のことを「一陽来福」とも言います。
古くから冬至には「かぼちゃ」を食べて「柚子湯」に入るという風習があります。何故かぼちゃなのでしょうか? 日本には「ん=運」が二つ重なる食材を食べて運を上昇させようとする「運盛り(うんもり)」という風習があり、「なんきん(かぼちゃ)」「れんこん」「にんじん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うんどん(うどん)」の“冬至の七種(ななくさ)”が運盛りの食材として知られています。
かぼちゃは夏が旬ですが、保存がきく上、保存中の栄養素の損失が少ないため、冬の時期の貴重な栄養源でした。かぼちゃに多く含まれるカロテンは身体の粘膜や皮膚を丈夫にして、感染症などに対する抵抗力をつけてくれます。「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれるのはそのためです。また、かぼちゃの色である黄色が厄除けになるとも言われています。
柚子湯については、「冬至=湯治」「ゆず=融通」の語呂合わせから、「湯治をして融通よく暮らせますように」という願いが込められていると言われていますが、本来は運を呼びこむ前に身体を清めて厄払いするための禊(みそぎ)でした。昔は毎日入浴する習慣がなかったため、一陽来復にそなえて身を清めたのです。端午の節句の菖蒲湯と同じく、強い香りのする植物で邪気を払うという意味もあります。実際、柚子には血行を促進する成分や鎮痛作用のある成分、ビタミンCなどが豊富なため、風邪をひきにくくする効果があり、香りにはリラックス効果も期待できます。
今年の冬至は12月22日です。こうした先人の知恵を取り入れて厳しい冬を乗り切り、気持ちよく健康に春を迎えたいものですね。

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