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2026年02月1日ブログ
2月13日は、『苗字制定記念日』です。
1875年(明治8)年のこの日、明治政府によって「平民苗字必称義務令」が布告され、日本国民すべてが苗字を名乗ることを義務づけられたことに由来します。
江戸時代まで、苗字を名乗ることが許されていたのは公家や武士など一部の身分に限られており、多くの平民は名前だけで生活していました。
明治政府は近代国家を築くため、戸籍制度の整備を進めます。その一環として、1870(明治3)年に「平民苗字許可令」を出し、平民にも苗字を名乗ることを認めました。しかし当時は読み書きが得意でない人も多く、「苗字をつけると税金が上がるのでは?」などといった不安から、なかなか広まりませんでした。
そこで、5年後の1875年に義務化へと踏み切ったのです。
急に苗字が必要になり、人々は様々な方法で名字を考えました。
住んでいる地形や集落の位置、職業などから、「池田」「田中」「西村」といった名字が生まれました。
日本で一番多いと言われる「佐藤」などの「藤」が入った苗字は、藤原家が由来だそうです。
一方で、「小鳥遊(たかなし)」や「八月一日(ほづみ)」など、由来を知ると楽しい難読苗字もこの時代に誕生しています。
自分の苗字について調べたい時に便利なサイトが「名字由来net」(https://myoji-yurai.net/)です。
由来や全国順位、分布地図、都道府県別順位や人数などが一目でわかるようになっています。
ところで、夫婦同姓が義務化されている国は、世界でも日本だけです。
現在日本には10万種類以上の苗字があるといわれていますが、夫婦同姓の制度がこのまま続いた場合、約500年後の2531年には、日本人の名字がすべて「佐藤」になるかもしれないとのこと。これは、東北大学高齢経済社会研究センターの吉田浩教授が試算した結果で、少し前に話題になりましたね。
こうした視点からも、今後、選択的夫婦別姓制度が導入されるのかどうかに注目したいところです。