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2026年01月1日ブログ

白い地に赤い円…日本の国旗「日の丸」は、小さな子どもでも描けるほどシンプルで、私達にとって最も身近な国の象徴です。
日常的に目にしていますが、そのルーツを詳しく知る機会は、案外少ないのではないでしょうか。
1月27日の「国旗制定記念日」を機に、日の丸の歴史を振り返ってみましょう。
日の丸のデザインそのものは、太陽信仰や「日出ずる国」という日本のイメージと結びつき、古くから使われてきました。
しかし、法律によって形や使い方が定められたのは近代に入ってからです。
1870(明治3)年の旧暦1月27日、明治政府は太政官布告によって「商船規則」を定め、日本の商船が掲げる旗として白地に赤い円の旗を規定しました。これが、現在の国旗につながる最初の公的な取り決めです。
この日付にちなんで、「国旗制定記念日」が設けられました。
当時の規則では、旗の縦横比は7対10、赤い円はわずかに旗竿側へずらすなど、現在とは異なる細かな決まりがありました。
それ以前は、船ごとに異なる旗が使われており、国としての統一がなされていなかったことを考えると、国際社会に向けて日本を示す重要な一歩だったと言えるでしょう。
ただし、この時点では「国旗」と明記されていたわけではなく、あくまで商船の識別旗としての位置づけでした。
正式に国旗として制定されたのは意外にも最近で、1999(平成11)年に「国旗及び国歌に関する法律」が成立したことによります。同時に「君が代」が国歌として規定されました。
現在の「日の丸」の規格は、縦横比2対3、赤い円の直径は旗の縦の長さの5分の3、円は旗の中央に配置、地の色は白、円は紅色とされています。
日本の国旗は、日の出の太陽を象徴する赤い円が特徴ですが、世界に目を向けると、円を用いた国旗は他にも存在します。
たとえばバングラデシュの国旗(下図)は、緑がイスラム教と農業の発展を、赤い丸は独立に流された血と太陽の恵みを表しています。
また、パラオの国旗(下図)は、青い背景が広大な太平洋を、黄色い円が満月を表現しており、満月には、平和や新しい始まりという意味が込められています。
同じ「円」という形を用いながらも、その意味や背景は国ごとに異なります。国旗は、その国の歴史や価値観を静かに映し出す存在です。国旗制定記念日を機に、日本、そして世界の国旗に込められた思いを感じてみてはいかがでしょうか。