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2024年12月1日ブログ

祝開業110周年!! 12月20日は東京駅に注目!

東京駅

1914(大正3)年12月20日に開業した『東京駅』。まもなく誕生110周年を迎えます。

1872(明治5)年に我が国初の官設鉄道(後の国鉄)が新橋⇔横浜間で開業し、1889(明治22)年には東海道線(新橋⇔神戸)が全通。
一方、日本初の私鉄・日本鉄道が1881(明治14)年に上野⇔熊谷間で開通し、1891(明治24)年には東北線(上野⇔青森)が全通したのですが、当時はこれらの路線が繋がっておらず、利便性が悪かったため、新橋と上野を結ぶ鉄道の建設が計画されました。その新線に設けられた中央停車場こそが、「東京駅」です。
当初は小規模な計画でしたが、日露戦争に勝利したことで予算が増額され、全長335メートルの巨大な西洋風の駅舎が誕生したのでした。

関東大震災にもほぼ無傷で耐えた初代の駅舎でしたが、第二次世界大戦の東京大空襲では大きな被害を受けました。
戦後復旧された二代目の駅舎は、空襲で焼失した3階は修復せず、2階建ての建物に変更され、ドーム型の屋根も木造の天然スレート葺きの寄棟の八角屋根になりました。
これは、とりあえずの復興ということで、いわば仮の姿だったのですが、その後60年もそのまま使われることになります。

そして開業100周年の2年前の2012(平成24)年、約5年に及ぶJR東日本「東京駅丸の内駅舎保存・復原工事」が終わり、ついに創建当時の外観を忠実に再現した3階建ての堂々たる三代目の駅舎が姿を現したのは記憶に新しいですね。
ここで、「復元」ではなく「復原」とされていることにお気付きでしょうか? 「復元」は失われてしまったものを元の姿に“新たに作る”ことであり、「復原」は元々の姿が変化してしまったものを“元の姿に戻す”ことを意味します。この壮大なプロジェクトの信念のようなものを感じます。

また伝統工法を用いて単に“元の姿に戻す”だけではなく、最新技術を駆使した安全性や環境性能を併せ持つ、最高峰の建築物として生まれ変わったのです。東京へ行かれることがあれば、110年の歴史に思いを馳せながら、東京駅をよく見てきて頂きたいと思います。

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