アーカイブ : 2015年 5月

鯉のぼり

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五月の風物詩『鯉のぼり』。
鯉のぼりの歴史は江戸時代から始まります。もともとは菖蒲の季節に、宮廷で武芸を競い、病気や災いを祓う式日であった「端午の節句」。江戸時代になると、菖蒲と尚武をかけて、武家に男児が生まれると玄関の前に馬印や幟(のぼり)を立てて武運長久・立身出世を願う儀式となりました。
それが裕福な庶民の間にも広がり、『鯉のぼり』が考案されました。黄河上流の竜門という滝を上りきった鯉が龍になったという中国の「登竜門」の故事にちなんで、鯉は立身出世の象徴と考えられていたため、幟に鯉の絵を描いたのが鯉のぼりのはじめと言われています。
「子どもに立派になってほしい」という思いと、「わが家に男の子が生まれました。どうぞお守りください」と天の神様に伝えて守って頂く意味があると伝えられています。
鯉の色は家族を表しています。真鯉の「黒」は、堅く閉ざし動かない“冬”・命を支える重要な“水”の意味を持ち、貫禄があって頼りになるお父さん。緋鯉の「赤」は、生命を育む“夏”・知恵のシンボルである“火”の意味を持ち、子どもを育てて家庭を守るお母さん。そして「青」は“春”で“木”を意味し、木々が成長するように子どもがすくすくと成長することを願っています。
また吹流しは、もともとは中国の五行説の考えに基づいた五色の厄除けの布が使われていて、鯉の家族を災厄から守るという意味が込められていました。ポールの上部に付けられている丸いものは天球といい、天の神様が降りてくるための目印。その下の矢車は、矢を車輪にすることで、どこから魔が来ても弓矢で射抜く意味があるそうです。