アーカイブ : 2014年 6月

ホタル

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hotaru
“ホタル”というと、きれいな水辺で、ふわふわと幻想的な光を放つロマンティックな虫…というイメージがありますね。そのはかない光は、切ない恋心に重なり、万葉集や源氏物語など、古から多くの物語や和歌に登場しています。
ホタルが光る目的は、オスとメスとのコミュニケーション。オスは飛びながら光って相手を探し、メスは草や葉の上で弱く光りながらオスを待ちます。オスはメスの光を見つけると、強い光を出してメスに合図を送り、それに答えてメスが同じように強い光をオスに送ると2匹は結ばれるのです。
ところが、実は日本に生息する約40数種類のホタルのうち、成虫がよく光るのは14種類に過ぎないそうです。有名なのは、ゲンジボタルやヘイケボタル、ヒメボタルなどですね。ほかの多くのホタルは全く光らずに昼間に活動しています。光らないホタルは匂い(フェロモン)を出してコミュニケーションをとっています。
ホタルの光は熱を出さないので「冷光」と言われます。この光は、ホタルの持つ発光物質(ルシフェリン)と、酵素(ルシフェラーゼ)やATP(アデノシン三リン酸)などが化学反応をおこして発光することがわかっていますが、明滅のメカニズムについては完全には解明されていないそうです。
今年もホタル観賞のベストシーズンになりましたね。観賞に適しているのは、風がなく湿度の高い生暖かい日で、月明かりもない暗い夜。時間帯は、7時半~9時頃が1番のピーク。その後、11時頃と真夜中の1時~2時頃にもピークがあります。各地で観賞会が開かれたり、観賞付きの宿泊プランなどが企画されたりしますが、観賞マナーを守って、そっと楽しみましょう。