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一年の始まりがこの時期になったワケ

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お正月
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新しい年が始まる1月1日は、なぜこの時期にあるのでしょうか?  その答えを探るべく、現在世界中で広く使われているグレゴリオ暦のルーツとなった古代ローマの暦から見てみましょう。
紀元前8世紀頃のローマで使われていたロムルス暦は農耕のための暦だったので、農作業を行うことのできない冬の間は月の呼び名がなく、現在の3月にあたる月(Martius)から始まる10ヶ月間にだけ名前が付けられていました。
その後、2代目の王ヌマ・ポンピリウスが新たに制定したとされるヌマ暦では 、冬の期間にJanuarius(現在の1月)とFebruarius(同2月)の2ヶ月を加えて1年を12ヶ月としたのですが、月の満ち欠け12回=1年としたため、1年が355日しかなかったので季節と暦がずれるのを防ぐために1年おきに閏月を加えていました。ヌマ暦でも、1年の始まりはMartiusでしたので、閏月は年の終わりのFebruariusの後に入れられました。今日の閏日が2月に付け加えられるのは、これに由来します。
その後も何度か改暦され、紀元前153年の改定の際に、Januariusを行政の年度始めと定めたので、この年から1年の始まりは現在の1月1日となったのです。そのように改められた理由としては、Januariusの名前の由来となったヤーヌス神が、物事の始めを司る神様だったからと言われています。
ところが、政治的な乱れなどから閏月の運用がいい加減だったため、共和政ローマの末期には、暦と実際の季節に大きなズレが生じてしまいました。そこで、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が紀元前46年に暦を改革し、エジプトの太陽暦を元にして、1年を365日として4年に一度閏日を加えた閏年を定めたユリウス暦を採用します。
ユリウス暦の1年は実際の1年よりほんの少し長かったので、1500年ほど経った16世紀には暦の遅れが10日以上にもなってしまいました。これを解消しようと、時のローマ法王グレゴリオ13世の命により、1582年10月4日の翌日を10月15日としてズレを修正し、閏年の設定も細かく規定されます。これがグレゴリオ暦の始まりです。
つまり、1月1日というのは、ローマ時代の初期の暦では名前すら付いていなかった冬の期間の前半がJanuarius(January)と呼ばれるようになり、それが現在まで続いてきたという歴史的経緯で決まったものだったんですね。

成人式

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成人式
あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、お正月が過ぎて最初のビッグイベントといえば『成人式』。
現在の成人式の形態は、敗戦の虚脱状態にあった1946年11月22日に、埼玉県北足立群蕨町(現:蕨市)で、次代を担う若者たちを励ますために開催された「青年祭」がルーツとなっています。
この青年祭に影響を受けた国が1948年の祝日法で「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日として、1月15日を『成人の日』と定めました。1月15日としたのは、歴史的にこの日に『元服の儀』が行われていたことに由来します。
2000年以降は、ハッピーマンデー制度により1月第2月曜日となったため、15日が成人の日となることはなくなりました。今年は12日になります。
ところで諸外国では、成人年齢を定めている国のうち約7割が18歳を成人としています。日本のように全国的に祝う行事を行い、晴れ着を着て出席するというような国はありません。
また、一定の年齢になったら自動的に成人と認められる国ばかりでもありません。
例えば、マサイ族(ケニア)の男性は、ライオンと格闘して勝たなければ成人として認められないそうです。ハマル族(エチオピア)の男性が成人と認められる条件は、牛糞を身体に塗って、横一列に並んだ10頭の牛の背中を飛び歩く「牛飛びの儀式」をクリアすること。南太平洋のバヌアツ共和国で行われている成人の儀式は、足首に木のツルを巻き付けて高さ30mの塔から地面ギリギリまでのダイビング。この儀式はバンジージャンプの起源でもあります。毒アリが入った手袋に腕を突っ込む儀式を行う民族もあるようです。
どれもこれも命がけ。日本人に生まれて本当に良かったですね。
新成人の皆さん、おめでとうございます。