カテゴリー : ブログ

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raibow
梅雨の晴れ間の虹の架け橋。なんだか幸せな気分になり、思わず見とれてしまいますね。
虹は、太陽光が大気中の水滴内で2回の屈折と1回の反射をすることによって生じる現象です。雨上がりの空だけでなく、晴れた日に太陽を背に水撒きをした時や、滝や噴水の周囲に虹がかかることもあります。

日本では虹といえば7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)ですが、実は虹=7色というのは世界共通ではありません。
同じ虹を見ても、文化の違いからその感じ方は国や地域によって3色~6色とまちまちで、例えばイギリスでは5色、アメリカやドイツでは6色だと言われます。単純に明・暗で分けられているところさえあるそうです。

最初に虹が7色だと言ったのは万有引力の法則などで有名な科学者アイザック・ニュートンでした。ニュートンは太陽光を虹色に分けることができ、さらに虹色になっている光をまた白色光に戻せるということを発見しました。そして、イギリスでの虹の基本色(赤黄緑青紫)に橙と藍を加えて7色としたのです。これが日本に伝わって明治以降の日本の学校教育を通して定着し、現在に至っています。

たまに虹が二重になって見えることがあります。色がはっきりと見える普通の虹を主虹(しゅこう)と言います。主虹は外側が赤で内側に向かって紫へと変化しています。主虹の外側にできるもう1本の虹は副虹(ふくこう)と呼ばれ、主虹に比べてやや色が薄く、ぼんやりしています。副虹は屈折と反射を2回ずつ起こすことによってできます。主虹より反射が1回多いためにぼやけてしまうのです。色の配置は、主虹とは逆に外側が紫、内側が赤になっています。

また、夜に月の光によって生じる虹(月虹=げっこう)というものもあります。太陽光による虹と原理は同じですが、月の光は弱いので、とてもたくさんの条件をクリアしなければならないため、日本では殆ど見られません。一度見てみたいものですね!

ホタル

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hotaru
“ホタル”というと、きれいな水辺で、ふわふわと幻想的な光を放つロマンティックな虫…というイメージがありますね。そのはかない光は、切ない恋心に重なり、万葉集や源氏物語など、古から多くの物語や和歌に登場しています。
ホタルが光る目的は、オスとメスとのコミュニケーション。オスは飛びながら光って相手を探し、メスは草や葉の上で弱く光りながらオスを待ちます。オスはメスの光を見つけると、強い光を出してメスに合図を送り、それに答えてメスが同じように強い光をオスに送ると2匹は結ばれるのです。
ところが、実は日本に生息する約40数種類のホタルのうち、成虫がよく光るのは14種類に過ぎないそうです。有名なのは、ゲンジボタルやヘイケボタル、ヒメボタルなどですね。ほかの多くのホタルは全く光らずに昼間に活動しています。光らないホタルは匂い(フェロモン)を出してコミュニケーションをとっています。
ホタルの光は熱を出さないので「冷光」と言われます。この光は、ホタルの持つ発光物質(ルシフェリン)と、酵素(ルシフェラーゼ)やATP(アデノシン三リン酸)などが化学反応をおこして発光することがわかっていますが、明滅のメカニズムについては完全には解明されていないそうです。
今年もホタル観賞のベストシーズンになりましたね。観賞に適しているのは、風がなく湿度の高い生暖かい日で、月明かりもない暗い夜。時間帯は、7時半~9時頃が1番のピーク。その後、11時頃と真夜中の1時~2時頃にもピークがあります。各地で観賞会が開かれたり、観賞付きの宿泊プランなどが企画されたりしますが、観賞マナーを守って、そっと楽しみましょう。

日本茶

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日本茶
夏も近づく八十八夜♪ 新茶の季節ですね。 
地元三重県の日本茶の生産量は静岡県・鹿児島県に次いで国内3位。中でも、かぶせ茶と菓子加工用茶葉は国内1位だそうです。

日本のお茶は、中国から伝えられたという説と、それ以前から自生していたという説とがありますが、後者は今のところ証明されてはいません。
平安時代に中国・唐へ渡った永忠、最澄、空海らの僧が持ち帰ったのが最初と言われており、「日本後紀」には815年に永忠が嵯峨天皇にお茶を煎じたという記録が残っています。当時、お茶は薬として扱われており、また大変貴重だったため、朝廷や貴族などの限られた上流階級でしか飲まれておりませんでした。鎌倉~南北朝時代には、寺院・寺領を中心に茶の生産が進み、室町時代には「茶の湯」の文化が始まります。
中国では明代になると、茶の葉を釜で炒って揉む製法が始まり、茶葉にお湯を注いで飲むようになります。
これを江戸時代の1654年に日本に伝えたのが隠元です。さらに江戸時代の末期には、永谷宗円がこの製法をヒントに、“露天栽培の柔らかい新芽だけを蒸してから焙炉上に設けた助炭の上で手で揉みながら乾燥させる”という新しい方法を考案しました。これが現在の煎茶の始まりと言われ、一般の庶民も現在と同じようなお茶を楽しめるようになったのです。宗円は、日本煎茶の祖と呼ばれ、また株式会社永谷園のルーツでもあります。
そんな歴史に思いを馳せながら、美味しい新茶を一服どうぞ!

花粉症と新しい治療法

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花粉
今年も花粉症のシーズンまっただ中ですね。今や日本人の4人に1人が花粉症だといわれています。花粉症とは、言うまでもなく植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水・目の痒みなどのアレルギー症状を起こす病気で、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。
主なアレルゲンとしては、スギ・ヒノキの他、ブタクサ・カモガヤ・シラカンバなどが知られています。さらにシラカンバやハンノキなどの花粉症の人がある種の果物や野菜などを食べると、15分以内に口の中や唇が腫れたり痒くなったり、ひどい場合には呼吸困難を起こすこともあり、これを「口腔アレルギー症候群」と言います。あまり聞きなれない病名ですが、花粉症の人の5%~10%に起こるそうです。
原因となる食べ物には、リンゴ・モモ・ナシ・イチゴ・サクランボなどバラ科の果物や、メロン・スイカなどウリ科の果物、キウイ・バナナ・ジャガイモなどたくさんあります。これらの果物や野菜には、花粉症の原因となる花粉に含まれるタンパク質と似た構造のタンパク質が含まれているためです。この症状が出た場合の対策は、原因となる食物を食べないことが基本ですが、生ではなく加熱すると症状が出ないことも多いそうです。
さて、現在花粉症の治療は症状をやわらげる対症療法が主に行われています。これに対して、アレルゲン物質を少しずつ摂取することで体質そのものを変える減感作療法も行われてはいますが、これまで国に認可されていたのは注射による方法で、頻繁かつ長期にわたる通院が必要であることがネックとなっていました。
今年1月、この欠点をクリアする舌下免疫療法の新薬「シダトレン」が厚労省の認可を受け、今月健康保険が適用されて6月以降に処方薬として販売されることになりました。
舌下免疫療法とは、アレルギーの原因になる花粉エキスを舌の下に垂らして徐々に体を慣れさせる治療法です。治療を受けた患者の7~8割は症状が軽くなり、完治も期待できるということです。対応しているのはスギ花粉症のみで、治療期間も3年ほどかかりますが、医師の指導の下で自宅での治療が可能なので、通院の回数も少なく、注射の痛みもありません。毎年のつらい症状に苦しんでいる方には朗報ですね!

吉田の火祭り

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大きな松明を燃やし、街中が火の海のようになることで有名な『吉田の火祭り』は、夏の富士山の山仕舞いのお祭りとして毎年8月26日・27日におこなわれる北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の両社のお祭りです。

静岡県島田の「帯祭り」、愛知県国府宮の「裸祭り」と並んで「日本三奇祭」の一つに数えられ、昨年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。

松明を燃やすようになった起源についてはいくつかの伝説が残されていますが、400年以上の歴史を誇る伝統のお祭りです。

26日の「鎮火祭」は、大神輿と御影(赤富士を模した「お山さん」と呼ばれる重さ1トンの神輿)の2基の神輿が浅間神社を午後出発し、街中を練り歩いた後、夕方御旅所に安置されると、高さ3メートル・直径80センチメートルの筍形にしつらえた70本以上の大松明と氏子の家毎に井桁に組まれた松明に一斉に火が点されます。上吉田の町は火の海と化し、深夜まで賑わいます。それでもその火で火事になったことはないそうで、そのため松明の消し炭を持ち帰ると火除けのまじないになると信じられています。

翌27日は御旅所から神社本宮に神輿を納めます。すすきの玉串を持った氏子を従えて高天原を七周するので、「すすき祭り」とも言われます。クライマックスでは御影は三度地面に打ち落とされます。これには火山活動を鎮めるという意味が込められているとのことです。

この祭りが終ると、富士山麓は短い夏を終え、秋を迎えます。富士山が世界文化遺産に登録され、例年以上に富士登山を楽しむ人が増えているこの夏、どうか無事にシーズンを終えられるよう祈るばかりです。