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2014年04月1日ブログ

花粉症と新しい治療法

今年も花粉症のシーズンまっただ中ですね。今や日本人の4人に1人が花粉症だといわれています。花粉症とは、言うまでもなく植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水・目の痒みなどのアレルギー症状を起こす病気で、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。
主なアレルゲンとしては、スギ・ヒノキの他、ブタクサ・カモガヤ・シラカンバなどが知られています。さらにシラカンバやハンノキなどの花粉症の人がある種の果物や野菜などを食べると、15分以内に口の中や唇が腫れたり痒くなったり、ひどい場合には呼吸困難を起こすこともあり、これを「口腔アレルギー症候群」と言います。あまり聞きなれない病名ですが、花粉症の人の5%~10%に起こるそうです。
原因となる食べ物には、リンゴ・モモ・ナシ・イチゴ・サクランボなどバラ科の果物や、メロン・スイカなどウリ科の果物、キウイ・バナナ・ジャガイモなどたくさんあります。これらの果物や野菜には、花粉症の原因となる花粉に含まれるタンパク質と似た構造のタンパク質が含まれているためです。この症状が出た場合の対策は、原因となる食物を食べないことが基本ですが、生ではなく加熱すると症状が出ないことも多いそうです。
さて、現在花粉症の治療は症状をやわらげる対症療法が主に行われています。これに対して、アレルゲン物質を少しずつ摂取することで体質そのものを変える減感作療法も行われてはいますが、これまで国に認可されていたのは注射による方法で、頻繁かつ長期にわたる通院が必要であることがネックとなっていました。
今年1月、この欠点をクリアする舌下免疫療法の新薬「シダトレン」が厚労省の認可を受け、今月健康保険が適用されて6月以降に処方薬として販売されることになりました。
舌下免疫療法とは、アレルギーの原因になる花粉エキスを舌の下に垂らして徐々に体を慣れさせる治療法です。治療を受けた患者の7~8割は症状が軽くなり、完治も期待できるということです。対応しているのはスギ花粉症のみで、治療期間も3年ほどかかりますが、医師の指導の下で自宅での治療が可能なので、通院の回数も少なく、注射の痛みもありません。毎年のつらい症状に苦しんでいる方には朗報ですね!

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