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2016年04月1日ブログ

4月といえば、桜

4月といえば、『桜』。桜色という言葉があるように、ただのピンクではない桜独特の色合いというのは非常に素敵なものです。
毎年目にしていても、満開の桜には飽きることなく見惚れてしまいますね。ただ、そんな桜が見られる期間はごく短く、咲き誇った後にはさっと散ってしまう儚さや潔さも桜の魅力です。
今やそれを目的に来日する外国人観光者も多いお花見ですが、その歴史は非常に古く、元々は宗教的行事あるいは豊作祈願の行事でもありました。
奈良時代には、花そのものを楽しむ行事となり、「万葉集」にも桜を詠んだ歌が残されていますが、当時は桜よりも梅がメインだったようです。
平安時代になると桜が花見の主役になり、優雅な貴族たちが桜を愛でながら歌を詠む宴を開くようになりました。「源氏物語」にも、その華やかな様子が描かれています。「古今和歌集」では、春の歌の多くが桜を詠んだものとなっています。
現代でも、演歌からJポップにいたるまで桜の歌は多く、大ヒット曲もたくさんありますね。
近現代の文芸作品の中にも坂口安吾の「桜の森の満開の下」や水上勉の「桜守」、宇野千代の「薄墨の桜」など、桜を題材とした作品が多くあります。
桜というのはこんなにも多くの人の心を惹きつけているのですが、一方で桜には妖しげな力があるともいわれています。
“桜の樹の下には屍体が埋まってゐる”という衝撃的な出だしで始まる梶井基次郎の短編「櫻の樹の下には」は、主人公が桜のあまりの美しさに不安を感じ、それは屍体という醜いものが樹の下に埋まっているからと想像することでその不安から解放される、という内容です。桜の美しさと妖しさは表裏一体なんですね。
あまり知られていませんが、桜の花の香りには、リラックス効果や二日酔い予防効果があるそうです。だからといって、お花見での飲みすぎにはご注意くださいね。

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